MFTで行うトレーニングのやり方と注意点!効果が現れるまでの期間も

2026年08月28日(金)

こんにちは。大津市一里山にある歯医者「かながわ歯科医院」です。

MFT(口腔筋機能療法)のトレーニングをしている口元

MFTとは、口腔周囲の筋肉を正しく機能させるための訓練で、お口ポカンや舌癖、発音の問題、さらには歯並びや噛み合わせの悪化などを予防・改善する目的で用いられます。特に、お子さまの成長過程においては、早期にMFTを取り入れることで、将来的な歯科矯正の負担を軽減できる可能性があります。

MFTは見た目の改善だけでなく、呼吸や食事、発音といった日常生活の質にも関わる重要な取り組みといえるでしょう。

今回は、MFTの概要から具体的なトレーニング方法、注意点や効果が現れるまでの期間などを解説していきます。

MFT(口腔筋機能療法)とは

歯の模型を使ってMFT(口腔筋機能療法)について説明する歯科医

MFTは、口腔周囲の筋肉を正しく機能させることを目的としたトレーニング療法です。口呼吸や舌の誤った動き、咀嚼や嚥下の癖といった習慣を修正することを目指し、舌や唇、頬などの筋肉に働きかけます。歯並びや噛み合わせに影響を与える悪習癖を改善するため、成長期の子どもだけでなく大人にも有効とされています。

MFTは歯科領域では矯正治療と同時に行われることが多く、歯の後戻り防止や治療効果の維持にも重要な役割を果たします。また、発音や呼吸機能の改善にもつながるため、言語療法や耳鼻科領域でも導入されています。

近年では、見た目の美しさだけでなく、正しい呼吸や食事、会話などの機能的な面からも注目を集めています。

MFTで行うトレーニングのやり方

舌の正しい位置と誤った位置の比較図

MFTでは、舌や唇、口の周囲の筋肉を正しく使えるようにするために、いくつかの基本的なトレーニングを行います。以下では、代表的なトレーニング方法をご紹介します。

スポットポジション

スポットポジションとは、舌が本来あるべき正しい位置のことを指します上あごの前歯のすぐ後ろ、前歯と歯ぐきの境目あたりにある膨らんだ部分をスポットと呼びます。この部分に舌の先端が軽く触れている状態が、理想的な舌の位置です。

理想的な位置に舌を安定させるためのトレーニングが、スポットポジションです。

まずはアイスの棒のようなスティックを用意して、それでスポットを10秒ほど押します。その後、スティックを離し、舌で同じ場所を押して10秒ほどキープしましょう。

これを繰り返すことで、少しずつ正しい舌の位置を定着させていきます。

ポッピング

ポッピングは、舌の筋力を高め、正しい位置に舌を持ち上げる感覚を身につけるためのトレーニングです。まず、舌を上顎の中央部に吸い付けるようにして強く押し当てます。その状態から、舌を勢いよく下に離し、ポンという音を鳴らします。

この動作を10回ほど繰り返すことで、舌の筋力を鍛えられます。特に、舌が下がりやすい方や舌をうまく使えない方には効果的なトレーニングです。

ボタンプル

ボタンプルは、唇を閉じる力を鍛えることができるトレーニングです。大きめのボタンと糸を使って行います。

まず、糸を通したボタンを、歯と唇の間に入れて、糸を口から出します。この状態で糸を引っ張り、ボタンが飛び出さないように唇を閉じて10秒ほど耐えます。

無理に力を入れて引っ張るのではなく、ゆっくりと糸を引いて、唇の力を使うことを意識して行いましょう。

スラープ&スワロー

スラープ&スワローは、液体を正しい方法で飲み込むことに焦点を当てたトレーニングです。このトレーニングでは、舌を正しい位置に置いたまま、舌の筋肉を意識しながら飲み込む動作を繰り返します。

まず、舌先をスポットに置いて舌を上顎に吸い上げます。この状態で犬歯の後ろにストローを置いて、舌の裏にストローを当てます。口の端から水を入れ、口を開けたまま水を飲み込みましょう。

飲み込む瞬間に、舌が上顎から離れないように意識することがポイントです。スラープ&スワローは、誤った飲み込み方が原因で歯並びが乱れている子どもや、食事中に舌が前に出る癖がある場合に特に有効です。

MFTの効果が現れるまでどれくらいかかる?

数枚の月間カレンダー

MFTは習慣を変えるトレーニングのため、効果が出るまでには一定の時間が必要です。一般的に、2〜3か月ほどで変化を感じ始める方が多く、より安定した効果を得るには半年から1年ほどかかることもあります。特に、口呼吸や舌の位置の改善などは、日常生活の癖が大きく関わるため、継続的な練習が重要になります。

また、成長期の子どもでは体の発達とともに効果が現れやすい一方、大人の場合は時間がかかることもあります。モチベーションを保ちながら、根気よく取り組む姿勢が結果につながるでしょう。

MFTトレーニングをするときの注意点

ビックリマークのブロックを押しつぶそうとしているたくさんのブロック

効果的にMFT(口腔筋機能療法)を進めるためには、トレーニングのやり方だけでなく、取り組む際の姿勢や意識もとても重要です。ここでは、MFTトレーニングを行う際に押さえておくべき注意点についてまとめていきます。

自己判断でトレーニングしない

MFTのトレーニングは一人ひとりの口腔の状態に合わせて設計されるべきものであり、自己流で行うと誤った癖を強化してしまう恐れがあります。例えば、舌の動かし方や力の入れ方を間違えると、かえって歯並びや噛み合わせが悪化することもあります。

また、SNSや動画サイトなどにある一般的なトレーニング方法が、自分の症状に合わないケースも考えられます。安全かつ効果的に取り組むには、歯科医師や歯科衛生士の指導を受けることが大切です。

継続してトレーニングを行う

先にお伝えしたとおり、MFTで行うトレーニングは、数回の練習で効果が出るものではありません。正しい舌や唇の使い方を無意識でも再現できるようになるには、ある程度の期間、継続して取り組むことが欠かせません。

途中でやめてしまうと、せっかく身についた動きも元に戻りやすく、効果を実感しにくくなります。毎日の習慣として少しずつ取り入れることで、自然と正しい動作が体に定着していきます。

トレーニング中の姿勢に注意する

MFTのトレーニングは、舌や口まわりの筋肉だけでなく、体全体の姿勢とも密接に関係しています。猫背やうつむき姿勢でトレーニングを行うと、口の動きや呼吸に悪影響を与え、トレーニングの効果が十分に発揮されないことがあります。

トレーニングを行う際は、背筋を伸ばし、あごを引いた正しい姿勢を意識することが大切です。鏡を使って姿勢を確認しながら行うのも有効でしょう。見落としがちなポイントですが、正しい姿勢が正しい口腔機能につながっていきます。

生活習慣を見直す

MFTトレーニングの効果を最大限に引き出すためには、日々の生活習慣も大きな役割を果たします。特に重要なのが、呼吸の習慣です。口呼吸が習慣づいていると、舌が低い位置に固定されやすくなり、正しい舌の使い方が身につきにくくなります。

また、食事の際によく噛むことも、咀嚼筋や口周りの筋肉の発達にプラスになります。柔らかいものばかりを食べていると筋力が弱くなり、口の動きが不安定になりやすいため、噛みごたえのある食材を意識して取り入れるとよいでしょう。

まとめ

MFT(口腔筋機能療法)の効果に満足して微笑む女性

MFTは、舌や口まわりの筋肉を本来あるべき使い方に戻すことで、歯並びや噛み合わせ、呼吸などの機能を整える療法です。正しいトレーニング方法を理解し、自分の癖に合った内容で継続的に取り組むことが、効果を得るためのポイントです。

また、自己流の判断で行わず、専門家の指導のもとトレーニングを行うことが、安全かつ確実に成果を出すためには重要です。日常生活の中で無理なく続けられるよう工夫しながら、根気強く取り組むことで、口腔機能の改善と健康的な生活につながるでしょう。

MFT(口腔筋機能療法)を検討されている方は、大津市一里山にある歯医者「かながわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、できるだけ「削らず、抜かず、無痛」の治療を意識し、健康な歯を残すことを追求しております。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、お子さまの診療にも力を入れています。

当院の診療案内ページはこちらWeb予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者

神奈川 勝

経歴
  • 昭和63年 東北歯科大(現奥羽大)卒業、滋賀医大歯科口腔外科入局後、京都市某開業医勤務
  • 平成3年 かながわ歯科医院を滋賀県大津にて開院
所属機関
  • 歯科医師会
  • 大津市介護審査認定会
  • CHP研究会
  • SHP研究会
  • K-デンチャー研修会
  • 予防歯科ネットワーク
  • 国際歯周内科学会

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かながわ歯科医院

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