こどもの口呼吸は大丈夫?原因・リスク・改善方法を解説

2026年02月27日(金)

こんにちは。大津市一里山にある歯医者「かながわ歯科医院」です。

口呼吸をしながら眠る子ども

日々の暮らしの中で、お子さまがぼんやりしているときに口が開いていたり、寝ている間に口元がゆるんでいたりすることはないでしょうか。呼吸は本来、鼻で行うのが基本です。

しかし、鼻の状態や体の使い方、生活習慣などが重なると、口で息をする状態が続きやすくなります。成長期のこどもでは、呼吸のクセが歯並びや顎の育ち方、さらには体調の安定にも関係することがあります。

この記事では、こどもの口呼吸が起こる原因、続いた場合に起こり得る問題、家庭で意識できる改善方法について解説します。

口呼吸とは

口呼吸について説明する歯科医

口呼吸とは、鼻ではなく口から空気を取り込み、口から吐く呼吸が中心になっている状態を指します。

鼻の中には毛や粘膜があって、吸い込む空気の状態を整えながら体内へ届ける働きがあります。鼻腔を通る間に空気はほどよく温まり、湿り気も加わります。

一方で口から吸う場合、空気は鼻を通らずにのどへ向かいます。こどもは、鼻づまりが起こりやすかったり口の周りの筋肉がまだ育ち途中だったりするため、生活習慣の影響も重なって口呼吸になるリスクが高いです。

日中はもちろん、眠っている間に本人が気づかないまま口が開いていることもあります。普段の表情や寝顔、口元のゆるみ方などから気づく場面もあるでしょう。

こどもが口呼吸になる主な原因

口呼吸の主な原因となる鼻づまりになっている子ども

ここでは、こどもが口呼吸になる主な原因について解説します。

鼻づまりやアレルギー

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻の中が腫れると、息の通り道が狭くなり、口から呼吸する時間が増えやすくなります。特にこどもは鼻の空間が狭く、少しの炎症でも苦しく感じることがあります。鼻づまりが長く続く場合は、原因を確認し、治療を進めることが重要です。

口周りの筋力不足

唇・頬・舌などの筋肉は、口を閉じる、舌を正しい位置に保つといった働きを担います。

しかし、これらの力が弱いと、口が開きやすい状態になるのです。

最近はやわらかい食事が増え、しっかり噛む機会が少なくなっています。噛む回数が少ないと、口のまわりの筋肉があまり使われず、力がつきにくくなります。そのため、気づかないうちに口が開きやすくなり、口呼吸につながることがあるのです。

歯並びや噛み合わせの問題

歯並びや噛み合わせの状態によって、口が閉じにくくなることがあります。たとえば、上の前歯が前に出ている、上下の前歯が接しにくい、噛み合わせがずれている、といった状態では、唇が閉じにくくなることがあるのです。

口が開いている時間が長くなると、舌の位置や口の使い方にも影響が出やすくなります。見た目だけでなく、呼吸や発音、顎の育ちにも関わるため、気になる場合は歯科医院で状態を確認してもらうと安心です。

姿勢の乱れ

姿勢が崩れると、あごや首の位置が変わり、呼吸の通り道にも影響が出ます。猫背や前かがみが続くと、頭が前に出やすく、首まわりが縮こまりやすくなります。この状態では鼻呼吸がしにくく感じることがあります。

こどもの口呼吸を放置するとどうなる?

口呼吸を放置するとどうなるのか考える子ども

口で呼吸をする状態が続くと、さまざまな影響を及ぼす可能性があります。ここでは、口呼吸が習慣になっている場合に考えられるリスクについて解説します。

歯並びや顎の発育に影響する

口が開きがちな状態では、舌が上あごに触れにくくなることがあります。

舌は上あごに軽く触れている状態が望ましいとされ、顎の育ち方とも関係します。舌が低い位置にある時間が長いと、上あごが成長する力が働きにくく、歯が並ぶスペースが不足しやすくなります。結果として歯列の乱れが起こりやすくなるのです。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

口呼吸が続くと、口の中が乾きやすくなります。

唾液には口腔内を潤し、汚れを流し、細菌の増殖を抑える働きがあります。乾燥が続くと唾液の働きが十分に発揮されにくくなるため、虫歯や歯周病を引き起こすリスクが高まります。特に前歯の表面は乾きやすいため注意が必要です。

睡眠の質が低下する

寝ている間に口が開いていると、いびきが出やすくなることがあります。呼吸が安定しにくい状態では眠りが浅くなり、朝の目覚めがすっきりしない、日中に集中が続きにくいといったかたちで現れることもあります。

成長期のこどもにとって睡眠は体づくりの土台になるため、睡眠中に口を開けているときは、改善が求められるのです。

風邪をひきやすくなる

鼻呼吸では、吸い込む空気を温め、湿らせ、異物を取り除く働きが期待できます。

一方、口から直接吸う状態では、空気がそのままのどへ届き、粘膜が乾きやすくなります。乾燥した粘膜は刺激を受けやすいため、風邪をひきやすくなる場合があるのです。

口呼吸が習慣になっているこどもの特徴

口呼吸をしているためにいつも口が開いている子ども

日常の様子をよく見ると、口呼吸のサインが見つかることがあります。

いつも口が開いている

テレビや動画を見ているとき、遊んでいるときなど、会話をしていない場面で口が開いていることが多い場合は要注意です。写真を撮ったときに口元がゆるみやすい、口を閉じるよう声をかけても長く続かない、といった様子もヒントになります。

食事中にくちゃくちゃ音がする

食べているときに口が開いていると、噛む音が外に出やすくなります。鼻で息ができていれば、口を閉じたままでも食事は進めやすいものです。食べこぼしが多いなどといった特徴と一緒に見られることもあります。

いびきをかいている

こどもでもいびきをかくことがありますが、頻度が高い場合は呼吸の通り方に何らかの要因がある可能性があります。寝ている間に口が開いている、呼吸が止まりそうな時間があるなど、気になる点がある場合は医療機関に相談すると安心です。

唇が乾燥している

唇のカサつきやひび割れが繰り返し見られる場合、口が開いている時間が長いことが関係しているかもしれません。保湿で一時的に落ち着いても、すぐ乾く状態が続く場合は、呼吸や口元の状態もあわせて確認するとよいでしょう。

こどもの口呼吸を改善する方法

口呼吸を改善するために歯科医院で口腔筋機能療法(MFT)を受ける子ども

では、こどもの口呼吸を改善するためにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、鼻呼吸に促すための方法について解説します。

鼻の症状を治療する

鼻づまりやアレルギーがある場合、鼻の通りを確保することが基本になります。耳鼻科で状態を確認してもらい、炎症やアレルギーの治療を受けることで、鼻呼吸が行いやすい条件が整います。加えて、室内のほこり・ダニ対策、乾燥を防ぐ工夫など、生活環境の見直しも役立ちます。

口腔筋機能療法(MFT)

MFTは、舌・唇・頬の筋肉の使い方を整えるトレーニングです。舌の位置、飲み込み方、口の閉じ方などを段階的に練習し、口元が安定しやすい状態を目指します。歯科で指導を受けながら自宅でも継続し、日常のクセを少しずつ整えていくことが大切です。

食生活を見直す

噛む回数が少ない食生活では、口の周りが使われる機会が減りがちです。繊維のある野菜、弾力のある食材などを取り入れ、よく噛んで食べることで、口周囲の筋肉が働きやすくなります。食事時間を確保し、しっかり噛んで食べられるような環境づくりも大切です。

正しい姿勢を意識する

正しい姿勢を意識すると、あごや首の位置が安定し、呼吸もしやすくなります。また、椅子と机の高さ、画面を見るときの目線などを調整することも大切です。長時間うつむく姿勢が続く場合は、途中で立つ、肩を回すなど、体をリセットする時間も意識するとよいでしょう。

まとめ

子どもの口呼吸が治って笑顔の親子

こどもの口呼吸は、鼻の状態、口周囲の筋力、歯並び、姿勢など複数の要因が重なって起こることがあります。口が開きやすい、食事中の音が目立つ、寝ているときにいびきがある、唇の乾燥が続くといった様子は、呼吸の状態を見直す手がかりになります。

鼻の治療やMFT、噛む習慣づくり、姿勢の調整などを組み合わせることで、鼻呼吸が行いやすい条件が整います。成長期の今、日常の観察とケアを積み重ねながら、お子さまの健やかな口腔環境と体づくりを支えていきましょう。

お子さんのお口の健康を守りたいとお考えの保護者の方は、大津市一里山にある歯医者「かながわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、できるだけ「削らず、抜かず、無痛」の治療を意識し、健康な歯を残すことを追求しております。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、お子さまの診療にも力を入れています。

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